入社前は「ここなら大丈夫」と思っていた
入社前の私は、その会社をかなり前向きに見ていました。
当時の私は、「今の環境を変えたい」「もっと落ち着いて働ける会社に行きたい」という気持ちが強く、転職活動を進めていました。
そんな中で出会ったのが、その会社でした。求人票を見る限りでは、働き方は比較的安定していて、チームで協力しながら進める社風のように見えました。
面接でも、こちらの話を丁寧に聞いてくれているように感じましたし、現場の雰囲気について質問したときも、落ち着いた口調で「相談しながら進めています」「無理な働き方にはならないようにしています」と説明されました。
- 面接の受け答えが穏やかで印象がよかった
- 求人票にネガティブな情報があまり見当たらなかった
- 「風通しがいい」「相談しやすい」という説明を信じた
- 早く今の環境を変えたい気持ちが強く、悪い想像をしなかった
今振り返ると、その時点で違和感がまったくなかったわけではありません。
ただ、転職活動中って、どうしても「ようやく決まりそう」「ここでうまくいってほしい」という気持ちが強くなります。
だからこそ、少し気になる点があっても、「たぶん大丈夫だろう」と自分の中で都合よく解釈してしまっていました。
実際、その会社は選考のスピードも早く、内定までもかなりスムーズでした。
当時の私はそれを「話が早くて助かる」と前向きに受け取っていましたが、今思えば、人の入れ替わりが早い会社ほど採用の判断が妙に早いこともあります。
もちろん、選考が早い会社すべてに問題があるわけではありません。
ただ、このときの私は「ちゃんと見極める」よりも、「早く転職先を決めたい」という気持ちのほうが勝っていました。
入社前に会社を良く見てしまったというより、良く見たい気持ちが強すぎたのかもしれません。
その時点では、まさか自分が「ブラック企業に入ってしまった」と後から思うことになるとは、正直まったく想像していませんでした。
次は、実際に入社してからすぐに感じた違和感について書いていきます。
入社してすぐに感じた違和感
入社初日から、「あれ、思っていた雰囲気と違うかも」と感じました。
面接のときは落ち着いた印象だったのですが、実際に入ってみると、社内の空気はかなりピリついていました。
挨拶をしても反応が薄かったり、誰に何を聞けばいいのかも分かりにくく、歓迎されている感じがあまりなかったのを覚えています。
- 質問しやすい空気がなかった
- 教育や引き継ぎがかなり雑だった
- 社内の会話が少なく、全体的に余裕がなかった
- 言っていることと現場の様子にズレを感じた
特につらかったのは、入社したばかりなのに、きちんとした説明がほとんどなかったことです。
「とりあえずこれ見ておいて」「分からなければ周りに聞いて」と言われるものの、その“周り”も忙しそうで、とても聞ける空気ではありませんでした。
今思えばこの時点で、人を育てる余裕がない職場だったのだと思います。
まだ入社して間もないのに、すでに「ここでやっていけるかな」と不安になっていました。
最初の違和感は小さくても、あとから振り返るとかなり重要なサインだったと思います。
次は、実際にどんな働き方がきつかったのかを書いていきます。
実際にきつかったブラック企業の働き方
入社してしばらくすると、「違和感」ではなく、はっきりとしたしんどさに変わっていきました。
一番きつかったのは、業務量と求められるスピードのバランスが明らかにおかしかったことです。
説明は足りないのに納期だけは厳しく、相談しようとしても「まず自分で考えて」と返されることが多く、常に追い立てられているような感覚がありました。
- 引き継ぎが不十分なまま業務を任される
- 残業が当たり前の空気になっている
- 急な修正や追加対応が頻繁に入る
- 相談しづらく、ミスだけ強く指摘される
しかも、忙しい時期だけ特別に大変という感じではなく、それがずっと続いていました。
定時で帰る人はほとんどおらず、遅くまで残っているのが普通という空気がありました。誰かが疲れていても、それを気にする余裕もない職場だったと思います。
特にしんどかったのは、肉体的な忙しさよりも、精神的にずっと緊張していることでした。
常に何かを責められそうな感じがあって、ミスをしないことより、怒られないことを優先して動くようになっていました。
仕事がきついというより、安心して働けない環境そのものが一番きつかったです。
次は、なぜ入社前にそれを見抜けなかったのかを振り返っていきます。

なぜ入社前に見抜けなかったのか
今振り返ると、見抜けなかったというより、見ようとしていなかった部分もあったと思います。
当時は「早く転職先を決めたい」という気持ちが強く、気になる点があっても前向きに解釈してしまっていました。
面接で受けた印象が悪くなかったこともあり、求人票や会社の説明をそのまま信じすぎていた部分もあったと思います。
- 早く今の環境を変えたい気持ちが強かった
- 面接の印象だけで安心してしまった
- 口コミや離職率を深く確認していなかった
- 気になった点をその場で深掘りしなかった
特に反省しているのは、違和感のある部分を「まあ大丈夫だろう」で流してしまったことです。
たとえば、現場の働き方や教育体制について、もう一歩踏み込んで確認していれば、見え方は変わっていたかもしれません。
今なら、入社前の小さな違和感ほど、軽く流さず確認するべきだったと思います。
転職では「良さそうに見えること」より、「違和感がないこと」のほうが大事だと学びました。
次は、働き続ける中でメンタルや生活にどんな影響が出たかを書いていきます。
働き続けてメンタルと生活が崩れていった
働き続けるうちに、少しずつ気持ちにも生活にも余裕がなくなっていきました。
最初のうちは「もう少し慣れれば大丈夫かも」と思っていたのですが、実際は逆でした。日が経つほど疲れが抜けにくくなり、仕事のことを考える時間ばかり増えていきました。
朝起きた瞬間から気が重くて、休日でも完全には休めませんでした。月曜日だけでなく、毎日ずっと仕事に追われている感覚があったのを覚えています。
- 朝から気分が重くなる
- 休日も仕事のことが頭から離れない
- 寝ても疲れが取れにくい
- 小さな連絡にも強く身構えるようになる
仕事そのものが大変というより、ずっと気を張っていないといけない状態が本当にしんどかったです。
気づけば、前より笑うことも減っていましたし、家に帰ってから何かをする気力もほとんど残っていませんでした。
今思えば、「まだ頑張れる」ではなく、「もう無理が続いていた」状態だったと思います。
環境が合わない職場にいると、気づかないうちに心も生活も削られていきます。
次は、そんな状態の中で退職を決めるまでに悩んだことを書いていきます。
退職を決めるまでに悩んだこと
しんどいと感じていても、すぐに辞める決断ができたわけではありませんでした。
「もう辞めたほうがいいかも」と思う一方で、まだ入社して間もないのに退職することへの不安もかなりありました。
転職回数が増えることや、次の面接でどう説明するかを考えると、もう少し頑張るべきなのではという気持ちも何度も出てきました。
- 短期離職と思われることへの不安
- 次の転職で不利になるのではという心配
- 自分が甘えているだけではないかという迷い
- 辞めたあとどうするかが見えていなかった
ただ、悩みながら働き続けても、状況が良くなる感じはほとんどありませんでした。
むしろ時間が経つほど気持ちはすり減っていき、これ以上続けたら立て直すのが大変になる気がしていました。
最終的には、このまま我慢を続けるより、一度環境を離れたほうがいいと考えるようになりました。
辞める不安は大きかったですが、残る不安のほうがもっと大きかったです。
次は、退職してから実際に感じたことを書いていきます。
退職してわかったこと
退職してしばらくしてから、ようやく自分がかなり無理をしていたことに気づきました。
在職中は毎日をこなすことで精一杯で、「つらいのが普通」みたいな感覚になっていました。でも、職場を離れてみると、あの環境がやっぱり異常だったんだと少しずつ整理できるようになりました。
特に大きかったのは、常に気を張っていなくていいだけで、こんなに楽なんだと感じたことです。
- 環境が変わるだけで気持ちの重さがかなり違う
- 我慢し続けることが正解とは限らない
- 職場選びは仕事内容だけでは足りない
- 無理を続ける前に離れる判断も大事
もちろん、短期離職になったこと自体は不本意でしたし、「もっと見極められなかったのか」と思う気持ちもありました。
それでも今は、あのまま無理を続けなくて本当によかったと思っています。
環境が合わない場所で頑張り続けても、自分をすり減らすだけになることがあります。そういう意味では、この経験があったからこそ、次の職場選びで見るべき点もかなり変わりました。
「辞めたこと」より、「無理を続けなかったこと」のほうが大事だったと今は思います。
次は、ブラック企業を避けるために転職前に見るべきポイントを書いていきます。
ブラック企業を避けるために転職前に見るべきポイント
ブラック企業を避けるには、求人票の条件よりも「違和感がないか」を丁寧に見ることが大事です。
私も入社前は、待遇や仕事内容ばかりを見てしまっていました。でも実際に大事だったのは、そこで無理なく働ける環境かどうかでした。
特に転職活動中は、「早く決めたい」という気持ちが強くなるので、小さな違和感を見逃しやすくなります。だからこそ、冷静に確認する視点を持っておくことが大切です。
- 面接で現場の働き方を具体的に確認する
- 教育体制やフォロー体制があるかを見る
- 口コミや離職率もあわせて確認する
- 選考の違和感を「まあ大丈夫」で流さない
たとえば面接では、「残業はどれくらいありますか」だけではなく、繁忙期の働き方や、入社後にどんな流れで業務を覚えるのかまで聞けるとかなり判断しやすくなります。
また、説明が曖昧だったり、質問に対してはっきり答えてもらえない場合は、その時点で一度立ち止まったほうがいいと思います。
転職で失敗しないためには、「良さそう」より「不自然さがないか」を見るほうが大切です。
今回の経験を通して、会社選びは条件だけでなく、安心して働けるかどうかまで含めて判断するべきだと強く感じました。
次は、記事全体のまとめを書いていきます。

まとめ|ブラック企業に入った経験から学んだこと
ブラック企業に入ってしまった経験は、正直かなりきつかったです。
入社前は「ここなら大丈夫」と思っていましたが、実際には小さな違和感を見逃したまま入社してしまい、結果としてかなりしんどい思いをしました。
ただ、この経験があったからこそ、会社選びで本当に大事なのは、条件の良さだけではないと分かりました。
- 小さな違和感を軽く流さないこと
- 仕事内容だけでなく職場環境も確認すること
- 無理を続ける前に離れる判断も必要なこと
- 転職では「安心して働けるか」がかなり重要なこと
転職は、入ることがゴールではありません。入社したあとに無理なく働き続けられるかどうかまで考えて、はじめて良い転職だったと言えるのだと思います。
もし今、職場に強い違和感があったり、毎日かなり無理をしているなら、我慢だけが正解とは限りません。
会社を変えることより、自分を壊さないことのほうがずっと大事です。
この体験談が、これから転職する人や、今の職場で悩んでいる人の判断材料になればうれしいです。



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